「小学生の頃は何とかなっていたけれど、中学生になってから困りごとが増えてきた」
「高校進学を前に、子どもの“特性”に改めて向き合うことになった」
そんな保護者の声を、私たちは日々耳にしています。
「発達障害には早期発見が大事」とよく言われますが、中高生になってから支援を受けるのは“もう遅い”のでしょうか?
結論から言えば、決して遅くはありません。むしろ、思春期だからこそ必要な支援があるのです。
今回は、思春期に入ってから見えてくる特性や、今求められている“思春期支援”の実態について、私たちドクタースマイルデイ杉並の現場からお伝えします。
思春期に“特性”が表面化する理由とは?
小学生の頃は集団に“何となく”なじめていた子が、中学進学を機に急に不安定になるケースは少なくありません。
実際によくあるのが…
・授業についていけず「もう学校に行きたくない」と言い出す
・友人関係でうまくいかず孤立してしまう
・突然キレたり黙り込んだり、感情の起伏が激しくなる
・親子の会話がかみ合わなくなる
これらの背景には、環境の変化と発達課題の複雑化があります。
✅ 中高生になると、学業面・人間関係・進路の選択など、求められることが一気に増えます。
同時に、自分と他人を比べる力も育ってくるため、「自分はできない」「人と違う」と感じる場面が増えるのです。
特性が目立っていなかったお子さんでも、こうした思春期のタイミングで“生きづらさ”を強く感じるようになるのは自然なことです。
今からでも間に合う!思春期支援の必要性
「もっと早く気づいていれば…」
保護者の方からそう言われることもありますが、私たちはいつもこうお伝えしています。
✅ “今気づいた”ことが、最大の一歩です。
中高生になってからの療育は、小さい頃の支援とは内容もアプローチも少し異なります。
🔸 自己理解を深めるワーク
🔸 コミュニケーションの「型」を学ぶトレーニング
🔸 気持ちのコントロールを学ぶセルフモニタリング
🔸 進学や就労を見据えた「社会性スキル」の強化
これらはまさに、今の時期だからこそ取り入れられる支援です。
思春期のお子さんは、自分自身を見つめ直し、「将来の自分」を想像することができる年齢でもあります。
支援によって「できないこと」に対処するだけでなく、「得意なこと」「好きなこと」を言語化できるようになると、自信を持って前に進む力が育っていきます。
思春期支援で大切なのは「関係の築き直し」
思春期のお子さんは、大人に対して“壁”を作る傾向が強くなります。
支援者や家族に対しても、素直に話せなかったり、「どうせ分かってもらえない」と心を閉ざしてしまうことも。
だからこそ、私たちは以下のような支援を大切にしています。
✅ 信頼関係を築くために、まず“話さなくてもいい時間”を共有すること
✅ 子ども本人のペースを尊重し、問い詰めないこと
✅ 否定しない・押しつけない関わりを積み重ねること
当施設に通う中学生の男の子も、最初は支援スタッフに一言も話しませんでした。
でも、ゲームの話題から少しずつ言葉が出るようになり、半年後には「将来ゲームクリエイターになりたい」と自分の夢を話してくれるようになったのです。
中高生には中高生なりの“入り口”があります。
だからこそ、私たちは画一的な指導ではなく、“関係構築”を土台にした支援を行っています。
ご家庭だけで抱え込まないでください
発達障害は、早期発見と適切なサポート方法が何よりも大切です。
でも、それは「小さい頃に見つけないと手遅れになる」という意味ではありません。
✅ 思春期というタイミングで支援に出会えることは、子どもの将来にとって大きな意味を持ちます。
✅ 保護者の「どう関わればいいか分からない」という悩みも、専門機関と一緒に考えることで必ず道が見えてきます。
「もう中学生だから療育は必要ない」
「高校生で支援って、どうなの?」
そうした思い込みが、支援の“入口”を狭くしてしまうのは本当にもったいないことです。
📩 中高生の“今”に寄り添う支援をお探しの方は、ぜひ私たちにご相談ください。
ドクタースマイルデイ杉並では、少人数制の安心できる環境で、一人ひとりに合った思春期支援を行っています。
#発達障害 #早期発見 #適切なサポート方法 #思春期支援 #療育 #中学生療育 #高校生療育 #中高生発達障害 #放課後等デイサービス #支援方法 #自己理解 #社会性スキル #セルフモニタリング #二次障害 #信頼関係 #保護者支援 #学校不適応 #思春期の特性 #不登校 #進路の悩み #コミュニケーション力 #子どもの将来 #生きづらさ #支援のタイミング #子育ての悩み