児童発達支援における支援プログラムについて
児童発達支援及び放課後等デイサービス多機能事業所であるドクタースマイルデイ杉並は、事業所における総合的支援の推進と、提供する支援の見える化を図るため、運営基準において5領域との関連性を明確にした、事業所における支援の実施に関する計画(支援プログラム)を作成し,ここに公表します。
事業所における基本情報
①事業所名:ドクタースマイルデイ杉並
②作成年月日:2025年1月31日
③法人理念:手とてをつなぐと心とこころが通い合う そんな笑顔に満ちた心優しい社会を創ります。
④支援方針 1年間を目処に支援の見通しやイメージを持てるような方向性を提示し、子供自身がウェルビーイング(身体的、精神的、社会的に良好な状態)を実現していくことを目的に支援します。
個々の利用者の特性を家族や保育所、幼稚園、児童発達支援センターなどから入手して、個別支援計画に反映し、その支援のモニタリング結果を再評価して修正個別支援計画を作成します(PDCAサイクルによる支援の適切な提供をします)。
家庭や保育所や幼稚園などでの生活や育ちの視点と事業所での支援のバランスを意識した支援計画を実行します。
⑤営業時間 (2025/1月現在)日曜日と木曜日を除く午前10時から午後6時まで(今後は営業日を増やす予定です)
⑥送迎を実施しています。
⑦本人支援内容
健康・生活
・体調のチェックや日々の検温で発熱の有無や感染症などの変調の状況を把握します。
・保育所、幼稚園だよりや聞き取りで感染症の流行を把握し、感染症対策をとります。
・保護者の方からのアセスメントで、アレルギーや過敏症などを聞き取り、職員間で共有して管理をしていきます。
・食事介助で、偏食や選好、食具の使用状況や嚥下などの状況を把握し、食に関わる行事やクッキングなどは食育指導につながります。
・定期的な体力測定で成長を確認します。
・個別指導のスペースは仕切りを作り、本人が集中できる環境を整えます。
・医療機関と連携することで疾患の医療情報を職員間で共有します(てんかん発作の正しい対応、リハビリや静養の時間確保、補装具の状況把握など)。
・身体の異変を早期に発見し、迅速に対応します。
運動・感覚
・運動療法を通して心身の成長を促し、身体の正しい使い方を学んで転倒やケガを防止します。
・衣類の着脱などを自分ですることでボディーイメージの形成により自立がうまく出来るようになります。
・手足を動かしてことで過敏や鈍麻など、自分の状況を把握して苦手を軽減することができます。
・手と目の協調や四肢の連動などを促す機会になります。
・感覚を統合して、拘りやロッキングなどを軽減し、落ち着いて課題に取り組むことができます。
・気分の切り替えを自分で行う力を身に着けられます。
・運動することで個々人が持つストレスが発散できたり軽減したりできます。
・集団で運動することで人間関係を形成したり協調性を養ったりできます。
認知・行動
・パズルや迷路などの平面の認知力と、クーゲルバーンやブロック・積み木などの立体の認知力を段階的に学ぶことができます。
・見て、聞いて、考えて、自分で行動できる力を養います。
・ゲームやすごろくなど、ルールを守りながら、タスクをこなして、ゴールに到達する流れを学びます。
・記憶の整理をすることができます。
言語・コミュニケーション
・職員とのやり取りや関わり、他児との関わりを通して、言語・コミュニケーションを獲得します。
・本読みやしりとり・手遊びなどを楽しむことで言語理解につながります。
・ごっこ遊びを楽しむことができます。
・マークや文字の学習で認識や興味を高めることができます。
・自分の名前を知ったり認識したり発したりすることができます。
・家族や仲間の関係性を理解します。
人間関係・社会性
・送迎サービスを提供しています。送迎車に乗るだけでも、仲間意識が芽生えます。
・始まりの会や帰りの会ではみんなと活動したことや、挨拶などでこども同士の関わりの習慣が身に着きます。
・他のこどもたちの行動を見たり確認したりすることで、自分の行動の理解や認識につながります。
・集団で活動することで整列したり、順番を守ったり、譲ったりすることなどでルールや道徳が身につきます。
・ゲームや遊びを通して勝ち負けの感覚や一番への拘りを知ります。
・兄弟姉妹がいないこどもは同年齢や違う年齢のこどもとかかわる経験ができます。
・月齢の違いを知る(おねえさん・おにいさん)経験ができます。
ドクタースマイルデイ杉並が重視している感覚統合の考え方
脳に送られてくる様々な感覚情報を受け止め 処理する働きで視覚、聴覚、臭覚、前庭覚、固有覚、触覚が土台になってピラミッドを形成しています。
感覚情報が互いに連携しあいながら,色々な適応能力の発達に貢献しています。
⑧家族支援
家族支援は、障害のあるお子様を育てるご家族が抱える負担や不安を軽減し、きょうだいへの支援も含む家庭全体の生活の質を向上させるために重要な要素であると考えます。
カウンセリングや相談支援:
専門のスタッフが個別相談を行い、育児の悩みや教育方針について共に考えます。
心理士やソーシャルワーカーによるカウンセリングサービスを提供します。
家族交流会の開催:
同じ立場の家族同士が情報交換や共有を行う場を設けます。
経験談や成功事例を共有することで、孤立感を軽減します。
保育・教育に関するセミナー:
障害特性に応じた接し方や支援方法についての講座を開催します。
最新の療育情報や支援技法を学ぶ機会を提供します。
レスパイトケア(一時的預かり):
保護者のリフレッシュや緊急時の対応として、スポット利用の申請以外の場合も一時的にお子様をお預かりします。
家族の休息を促し、心身の健康をサポートします。
期待される効果
保護者の精神的・肉体的負担の軽減
家庭内のコミュニケーションの向上
子育てに対する自信と安心感の向上
⑨移行支援の内容
移行支援は、子どもたちが次のステージ(進学、社会生活)へ円滑に移行できるよう、必要なスキルや経験を積むためのサポートです。
主な取り組み内容
自立生活訓練:
日常生活動作(食事、着替え、買い物など)の練習を行います。
コミュニケーションスキルの向上:
グループワークやソーシャルスキルトレーニングを実施します。
問題解決能力や協調性を育てます。
期待される効果
自己肯定感と自信の向上
スムーズな環境移行と定着
⑩地域支援・地域連携
地域支援・地域連携は、子どもたちが地域社会の一員として成長し、地域全体で子どもたちを見守り支える環境を築くために欠かせません。
主な取り組み内容
地域イベントへの参加・協力:
地域住民との交流を通じて社会性を育みます。
地域資源の活用:
近隣の公園や図書館、商店街を利用したプログラムを実施します。
保育園や幼稚園や他機関との連携:
保育園や幼稚園の先生や特別支援教育コーディネーターとの情報共有を密にします。
医療機関や相談支援事業所との連携を強化し、一貫した支援を提供します。
地域啓発活動:
障害理解を深めるための講演会やワークショップを開催します。
地域住民に向けたニュースレターやSNSでの情報発信を行います。
期待される効果
地域における障害理解と共生意識の醸成
支援ネットワークの拡大と質の向上
⑪職員の質の向上に対する取組
1. 継続的な研修・教育の実施
職員一人ひとりの専門性を高めるために、定期的な研修や勉強会を開催します。
専門知識のアップデート: 発達障害や特別支援教育に関する最新の知見を学ぶことで、より効果的な支援が可能になります。
外部講師の招致: 専門家を招いて、深い知識や技術を共有してもらう機会を設けている。
2. 資格取得とキャリアアップの支援
職員のモチベーションを高めるために、資格取得やキャリアアップのサポートをしています。
資格取得支援制度: 保育士、社会福祉士、児童発達支援管理責任者などの資格取得を目指す職員に対して、学費補助や受験対策講座の提供をします。
キャリアパスの明確化: 将来のキャリアビジョンを描けるように、昇進や役職の基準を明確にします。
3. チームビルディングとコミュニケーションの強化
職員同士の連携を深めることで、支援の質を向上させています。
定期ミーティングの開催: 子どもたちの情報共有や支援計画の協議を行い、一貫した支援を提供できるようにしています。
チームワーク研修: コミュニケーションスキルや問題解決能力を高めるための研修を実施します。
4. フィードバックと評価制度の導入
自分の強みや改善点を知ることで、職員は成長し続けることができます。
面談と自己評価: 定期的な上司との面談や自己評価を行い、自身の目標や課題を明確にできます。
360度評価: 同僚や保護者からのフィードバックを取り入れて、多面的な視点で自己を見つめ直すことができます。
5. メンタルヘルスと働きやすい環境づくり
心身ともに健康であることが、質の高い支援につながるという考え方をしています。
相談窓口の設置: ストレスや悩みを気軽に相談できる体制を整えています。
ワークライフバランスの推進: 適切な休暇の取得や残業の削減に取り組み、職員がリフレッシュできるようにしています。
6. 地域連携と情報共有
地域の資源や他機関との連携を強化することで、職員の知識やスキルも上がっていきます。
合同研修の実施: 他のデイサービスや学校と合同で研修を行い、異なる視点や方法を学ぶ機会を増やしています。
地域ネットワークへの参加: 福祉や教育に関する地域のネットワークに参加し、最新情報を共有しています。
7. イノベーションの促進
新しい取り組みを積極的に導入し、職員の創造性を高めています。
ICTの活用: タブレットや専門ソフトを使って、支援計画の作成や子どもたちの記録を効率化しています。
アイデア提案制度: 職員が自由に提案できる制度を設けて、新しいプログラムや活動を生み出しています。
リフレクションの推奨: 日々の業務を振り返り、自分の学びや気づきを共有する習慣を持つことで、職員全体のレベルアップにつなげています。
成功事例の共有会: 成功した支援や子どもたちの成長エピソードを共有し、モチベーションを高め合っています。
これらの取り組みを通じて、職員の質の向上だけでなく、子どもたちや家族へのより良い支援にもつながっています。
⑫主な行事
季節に合わせた活動として正月イベント、節分、ひな祭り、夏の水遊び、ハロウィン、クリスマス会などや食事会、月毎や個別の誕生日会の実施